子猫を見ました。
とても小さくて弱々しい体躯の、親の居なさそうな子猫。
比較的大きな交差点で信号待ちしてるときに、視界の脇からよたよたと現れました。
人間の行動に置き換えると「挙動不審」という言葉がぴったりで、交通量の多い街に戸惑ってる様子でした。
見てるこっちの心配を誘うような足取り。
案の定、おっかなびっくりで交差点の渦中へと歩いて行ったのです。ほっといたら轢かれそう。
さすがにやばいと思って、信号が青になったのもそっちのけで子猫を拾おうとしたんですが、左折のトラックに阻まれて視界が遮られ、猫ちゃんは交差点の中心の方へと進んでしまった。
そこへバイクの二人乗りのカップルが。
左折方向が詰まり気味で、子猫の挙動は誰しもが確認できる状況でした。後ろの女性は猫の様子をすぐに察知し、降りて猫ちゃんを追いかけました。幸い他の車線も渋滞気味で、スピードの出てる車はなかったです。
自分も心配なんで、その様子を見てました。
ただ、子猫というのは車道の危険には鈍感でも、追ってくる人間には敏感なようです。それまでとは打って変わったようなスピードで逃げます。高架下の安全地帯まで逃げ込み、女性はトムとジェリーのトム状態で追いすがる。
本来は「救助」の意味合いで行動してるんですけど、追いかけっこをしてるうちにまた車に轢かれるリスクも増すという。
全然捕まらず、結局路肩で待ってた彼氏の下へと戻りました。
その後も子猫から目を離さずに見てると、無事に交差点から歩道の方へと戻ることができました。
ちょうど待ってた横断歩道の先にいたので、出来るだけ車のない方へ誘導しておきました。
もう少しとっさに行動してなかったら危ない事態に陥ってたかもしれないし、逆に逃げられてる最中で撥ねられたかもしれない。
どういう行動をとったら(とらなかったら)良かったのか、未だに答えが出ない。
でも一瞬躊躇ってしまったことは、反省すべきことだと思いました。
別件ですが、オーストラリアのハイウェイで、自分の身の安全のため致し方なくカンガルーなどを撥ねながら運転することには、是非を問うことは出来ません。
子猫に関しても、交差点に突っ込むと自分の身が危うかったり、子猫がどうなったかなんて自分の人生には何の影響も与えません。
でも、目の前で事故を見るのは嫌だ。
事後にしても瞬間にしても、そういう現場を見た後に食べるメシは不味いと相場が決まってる。朝も寝起きが悪い。
行動理由なんてそんなものじゃないでしょうか。女性にしても単純に心配だったから動いたんだと思いますし。立派でした。
その後の子猫ちゃんが心配です。
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