Justice - Audio, Video, Disco.
早くもアマゾンにレビューが。仕事はえー。
個人的にも無視できなかったので、ちょこちょこ感想なんかを書いてみます。
聴いてみて思ったのは、いい意味で予想された2作目になったなと。
前作に比べより「ライヴ」寄りの方向へ舵を取りました。内部・外部の音楽環境を考えれば、既定路線に乗ったとも言えます。
『A CROSS THE UNIVERSE』を観た(聴いた)時点で、もっと言えば『D.A.N.C.E.』がラジオ各局でオンエアされた時点で、彼らは四つ打ちファンが求める音づくりやステレオタイプのDJ像を、自らに描いてないと感じてました。『UNIVERSE』において、グザヴィエがピアノ弾いてたワンシーンで確信めいたものが去来し、この人たちはどっちかというと、やっぱり裏仕事というか、プロデュースやアレンジの作業に向いてる気がしたんですよね。
ただ、ライヴパフォーマンスも捨てがたいものがあります。
Uffie、JAMAICAなどのプロデュースを務める一方で、沈黙を許さない熱狂的なファンの存在もあってのカムバックだったのでしょうか。そしてこのテイストである。
ライヴ自体、DJプレイ然としたつなぎをこなしながらも、DJ SETというよりか観念的にもロックに近いですし、今作に入ってるような曲の方が彼らのパフォーマンスには合ってると思います。彼らが自らを突き詰めた点で、今作は歓迎すべき一枚になりました。
対して、重低音でひたすら騒ぎたい人たちには歓迎されない感じではあるでしょう。
ただし、同時期に名を広めたエレクトロのアーティストたちに比べ、Justiceは異質な存在であることを理解した上で聴かなければ、今作の魅力はわかりませんし、正当な評価もできません。
正直なとこ、また前作みたいのが出たらゲンナリしたとこです。「とにかく重低音をハードに」は、今じゃ他もやってるし。
需要としては前作のノイジーなサウンドの方が高いはずですが、前述のようにライヴでの使い勝手を考えると、例えば11曲目の『Audio, Video, Disco』みたいのも引き出しを増やす上ではアリだと思います。
概してファンは前作との変化に戸惑いを覚え、感情は反発へと変わっていくか、もしくは受け入れるかに分かれます。新作が出るっていうのは、どのアーティストにとっても難しいこと。どのジャンルの誰とは言いませんが、毎回似たテイストのアルバムを出す大御所になるよりマシです。彼らのマンネリ作品は職人芸ともてはやされる始末。商業音楽だろうと、作品にはクリエイティブの要素を、ある程度でも含ませねばならない。ファンが離れるリスクを負っても、停滞を防ぐことは健全で真っ当です。
彼らのインタビューもあるので、そちらも読んでみてください。というか必読です。
以上を踏まえた上で、個人的な感想になりますが、まぁ買うってほどでも・・・
(アルバムは買った人に借りて聴きました。ショップで視聴もしたり)
上げたり下げたりどっちなんだよ!
そんな声が飛んできそうですね。うーん、彼らの姿勢にはリスペクトなんですが、理屈でこういう方がいいとは思っていても、やはりワタシも攻撃的な曲を求めてたのでしょうか。決して悪い作品じゃないとは思いますよ。一回視聴してから買うのを決めたほうがいいですね。
正直なとこ、これから出てくるであろうブート版のリミックスとかの方がかっこよかったりする気がします。それこそ、DJプレイに使いたい人とリスニングオンリーで楽しみたい人たちとの差異があるでしょう。
今月末と来月アタマはビッグネームの新作ラッシュで、少しクラブミュージックから離れつつあったワタシ(主にジャズとアンビエントに傾倒。脈絡ねぇな。笑)としてはまた呼び戻された感じですね。最近出た新作のなかではModeselektor『Monkeytown』がめちゃくちゃかっこよかったので、そちらがオススメです。客演も豪華。
Modeselektor - Monkeytown













