2011年11月8日火曜日

日本人はブラジル大好き民族

アマゾンにてレビューを投稿致しました。初めて。
こちらでも原文ママに載せます。なんせ、「投稿したレビューがガイドラインに抵触している場合は、48時間以上たっても商品ページおよび プロフィールページに掲載され」ないそうなので、こっちでもコピっておいた方が良いかなと。




今福龍太 『ブラジルのホモ・ルーデンス―サッカー批評原論』






(※2011/11/9 一部修正、加筆)




今福氏の文章および著作を、この一冊にて初めて触れた者のレビューとして断りを入れておく。



本著は、間違いなく名著であると思う。 
レビューを書いている現在でも、これほどまでにサッカーの肉体的、社会的な関わりに言及している文は、そうそうお目にかかれない。頭から終わりまで、一気に読み進めてしまったほどに、魅力的な提言が記されている。



一方で、本著からは「暴論」としての割り切りを感じた。 
批評の内容に終始しているので、我の強い主張は当然あって然るべきだが、「サッカー批評とは、サッカーというものが成立する歴史的・社会的・文化的・政治的文脈へのトータルな批評行為で」あるわりには、どうにも著者がブラジルとマラドーナが大好きすぎるのではないか、という猜疑心が生まれた時点で、平常心で読めなくなったことも事実である。



暴論は決して悪いことではないし、私が感じた「不快」という感情も、批評本の狙いとするところではある。精神衛生上、定期的に不快になるのも悪くはないと思う。



残念なのは、現代サッカーにはびこる勝利至上主義の否定に際し、あくまで第三者的な目線でしか語られなかったことだ。私はJリーグの中小クラブのファンであり、著者が認識するところの「サッカーの本質」を堪能する余裕がなく、常に結果(降格争いなど)をチームに求めざるを得ない。そういった、日本で言うところのサポーターの心理が徹底的に排除されていたことも、抵抗を覚えた要因として挙げられる。繰り返すが、本著は批評本であり、一歩引いたところから俯瞰するのは当然なので、その視点は「不快」ではあっても決して「破綻」してはいない。



細かい指摘はともかく、今福氏の文体は、その難解さを上回る魅力を強烈に放っていた。 
不快な気分になるのも(モノの考えようでは)面白いので、時間があったら彼の著作をチェックしてみたいとも思った次第。








ちなみに、星は2つ☆☆です。
レビューの通り、面白くないわけじゃないです。てか面白すぎる。




ただし、ワタシが主張したいのは、地球には色んな国があって、それぞれで気候や生活態度、人生観が異なるということ。それを踏まえて、ブラジルにのみサッカーの魅力を包括的に担わせ、かつサッカーの「ホモ・ルーデンス」的側面(著者としては、サッカーにおける大部分)を一般論かのように語るのは、自分の考えとしてはノーであった、ということです。




しかしながら、ここまで相容れない著作というのも、むしろ楽しいです。
完璧に今福ファンになったと言ってもいいでしょう。他の文豪に比べて、その役割が正反対ではありますが。

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