先に結論になっちゃいますが、東京在住もしくは近隣地区にお住まいの方は是非ともご覧になって頂きたい、とても元気の出る映画でした。障害を抱えた人間の苦悩を描いた~…といったタイプの作品ではありません。何故かと言えば、ダウン症に生まれた当の本人である新倉壮朗(タケオ)氏のキャラクターが、言葉や障害を軽々と飛び越えた次元で爆発しているからです。
作品を観るに当たって、予備知識としてダウン症に関しての知識をある程度備えておいた方が良いかもしれません。劇中ではそこにフォーカスして進行する割合が、全体を通してそう多くはありませんので。そこがこの作品の特徴であって、兎にも角にも新倉氏の魅力が全面に溢れた構成になっています。
ダウン症について
↓
『ダウン症と歩こう』
前情報を持ってたせいか、個人的には映画鑑賞というよりかライヴを観にいくような感覚に近かったです。実際、初日には新倉氏のミニライヴ(タケオ&アブライ・ンジャエ・ローズによる)も行われていたそうで、今後も彼らのライヴ込みの上映が予定されてます。詳しくはコチラ。
自分は今年ようやく、年月にして10年ぶりに劇場に足を運んだ身であります。
5月に新海誠監督の『星を追う子ども』を川崎チネチッタにて観賞し、ある種呪縛から解き放たれた気分でいました。実を言うと、キネカ大森で新海監督のトークショー込みの上映が先週土曜にあったのでもっかい観ようかどうか迷ってたのですが、新海作品を溺愛してる分ハードルが上がったためか、5月観賞時に作品に少し不満を抱いてしまったので頓挫しました。
余談が過ぎましたが、まぁ何と言いますか、作品の感想に関しては色々ありますけど、久々の劇場観賞はやっぱし楽しかったわけで、以前では考えられないくらいに劇場観賞にアグレッシブになってきた昨今なんですよ。タマフルのシネマハスラーの影響もたぶんにあります。
そして4ヶ月ぶりの映画。
人生初ではないけど、おそらく物心ついてからは初めての体験ですよね、小劇場で観るってのは。自分のようなシネコン漬けのゆとり世代には。
もう開場前から落ち着かないのなんのって。チケット買うのもおぼつかないし、自分が観たかったトークショーありの回には遅れるしで、端からやられてます。
一つシネコンと違ったのが、こういった好事家が集まりやすい劇場では、お客さんにも関係者?が多いんですね。トークショー終了後に出入り口付近で作品に何かしら関わっているであろう人たち各位とご歓談されていました。
…すいませんね、その方がたを表現するのに適切な言葉が見つかりません。あまりにも映画文化に関して無知すぎるので。うーん…サッカーでいえばゴール裏のコアサポを統べるコールリーダーとかでしょうか。いや…ぜんぜん違うなw
会場は全席自由。早乗りしすぎて整理番号1番をゲトした自分は、ベスポジを確保。まぁ、自分含め7人しか居なかったんで先着も何もないんですが。席数に対し、とても画面の大きい映画館だったので、そこまで有利不利の発生する劇場ではないと思いました。
予告が終わったあとの、耳が痛くなるような静寂は、久々に味わった気がします。
現住所が幹線道路沿いなので、完全なる静寂は日常では訪れないんですね。こういう体験含め、改めて劇場に来て良かったと感じる次第。
映画の感想ですが…本当に終始鳥肌でした。
あまり表現が適切では無いかもわかりませんが、新倉氏は天性の才を備えた超人です。圧倒的に。彼の演奏を、音響設備の整った環境で味わえたことも素晴らしかったし、何より彼の人間的な魅力には笑顔をもらえました。
様々な楽器に触れあい、それらを理論ではなく感性のみで体得し屈服させてきた人間が、アフリカの大地で躍動する。現地の奏者やダンサーを地で感嘆させる様は凄まじい光景でした。周りを巻き込む台風が、ここにも存在したのかと驚くばかりでした。
購入者特典のCDセールスがどうの、韓流米流がどうの、口パクがどうの、露出がどうの、そういった部分に囚われた日本のポップスチャートがすべて陳腐に感じるような、とてつもない音楽体験をしてきた心地で一杯です。観てよかった。
惜しむらくは、この日の体調が最悪だったことです。
お腹が痛かったし、そのくせ便が通じてないし、劇場に着くまでトイレを探しては入り、入っては残念な結果に落胆し、気疲ればかりでした。オマケに睡眠時間も少なかったので、本編のクライマックスにあたる、新倉氏が樹齢何千年かという木の前での表現(地球の音楽、生命に強く訴えかける)をうつらうつらと観てしまいました…
はっきりいって、このレビューはさっぱりアテにならないので、繰り返しになりますが劇場に足を運んで、各々の五感で確認していただけるのが一番です。絶対に観て損はない、コレだけは強く主張しておきます。音楽好きにはもちろん、そうじゃない方には特にご覧になっていただきたい。
自分たちが用いる「言葉」のコミュニケーションよりも、新倉氏が体現したすべての方がより雄弁なコミュニケーションだった気がします。
上映は今月16日までの予定となっているので、観られる方は適度に急いで都合つけてください。
劇中で知ったんですけど、セネガル人もケータイで写メばんばん撮るんですね。
あれって日本だけの
0 件のコメント:
コメントを投稿